Aikido yuishinkai
合氣道唯心会
HOME 合氣道 丸山維敏 岡嶋泰樹 稽古場紹介 旅 日 記 セミナー NEW
丸 山 先 生 の 旅 行 記

ヨーロッパ指導旅行記

ドイツ

        「悟り」とはこのことだろうか。今まで口では、皆様に偉そうなことを言ってはいたが、
       心の中では「怒り」「不平」「愚痴」が渦巻いていることが、時としてあった。それが、ルフ
       トハンザ機の窓より、眼下に映るバルト海を眺めた時、一瞬にして消えたのであった。
 
         かつて明治の昔、無敵を誇るロシヤ・バルチック艦隊は、この海より世界を半周して
       日本海に至り、東郷元帥ひきいる日本連合艦隊と一戦、海の藻屑と消えたのであった。
       歴史の波に想いをはせた時、私は生まれ変わった。                                  
        「一度しかない人生 笑って暮らすも一生 泣いて暮らすも一生 その一生は自分の
        心と言葉がつくるのではないか。 これからは、自分のことは勿論、人の批判、その他
        悪しきことは全て思うまい、また口にしまい。 何故なら、その言葉と全く同じ状態が 
        形を変えて私の人生となるからだ。」                                                              

       7月9日 成田発午前9時35分発のルフトハンザ機で私は想い出の地ドイツ・ハンブルグ
            へと向かった。                               
    
         途中、フランクフルト空港乗換えで、同日午後2時10分ハンブルグ空港着。    
       髪の毛を短く刈り上げ、すっきり若返ったデニースとご主人のステファン、それにこの   
       セミナーの為、わざわざオーストラリアから駆けつけたジョン・ワード博士の3人が満面     
       の笑みで出迎えてくれた。                                             

        その日は、デニースの別荘のあるドイツ北部の村ムスタンに行く。車でハンブルグ
       から1時間半ほどの風光明媚な湖に囲まれた素晴らしい所だ。
        その裏に巾5米程の小川が流れ、小さな橋が架かっている。何と、かって冷戦時代、   
       この川が東西ドイツの国境線であり、この橋が検問所だったそうだ。               
              
        車1台通るのがやっとのこの橋が・・・。しかし、今は平和なたたずまいを見せている。
       その夜は5人で湖のほとりのレストランで魚料理を食べる。真正面に陣取ったデニースの       
       食い入るように私を見つめる目が印象的だった。                               

         翌朝4時20分起床。
      日課の祝詞奏上、木刀の素振り他一連の日課を終え、デニースの腕を振るった朝食の
      後、彼女の終生の事業となる私の伝記の本作りの為のインタビューを受ける。
       思えば、このインタビューも今年で4年になる。きっと素晴らしい本が出版されるだろう。
       
        夕方5時過ぎ、彼女の第2道場のあるキールより、20名程のメンバーが別荘の庭に
      杖、木剣を持って集まり出した。中にやはりこのセミナーの為、オーストラリアより参加
      したアンドリュー・サンタ氏の顔も見えた。
          
        広い庭の芝生の上で新陰流の素振り、下から切り上げ、まわし打ち、合撃ちの稽古を
     する。ポンポンとリズミカルに打ち合うまわり打ちの音が耳に心地良い。
          
        終わってバーベキューパーティ。ドイツ自慢のソーゼージまた、ラムの味は何とも
     云えない。皆、ビールを水のように飲み、浮かれていた。

          
        翌朝(11日) 5人でラッツブルゲル湖のほとりを散策。
       昼食を食べ、一路ハンブルグへ向かう。ハンブルグで
       宿泊先は、小高の丘に建つ四ツ星レストランのモーベ
       ンピック・ホテル。
        各国外相が泊まるというセキュリティ万全の超高級
       ホテルだ。広い室内。ハンブルグの街が一望できる。
        デニースの心意気を感じられるホテルに感激した。

         夜6時より3時間、去年も道場をお貸し下さった合氣会の浅井勝昭先生のお弟子さんで
      ドイツ合氣会の総責任者トーマス氏の道場で愉氣のセミナーを開く。40名限定の定員に
      40名以上の人々が集まり、和気藹々の集いとなった。

        翌12日、13日と一昨年使用させて頂いたハンブルグ警察学校の大道場で、午前10時
      より5時30分まで合氣道セミナーを行う。他流派の人々も多勢参加し、楽しい稽古となった。
      50名程の方が参加した。

        翌14日は、昼はOFFなので、オーストラリアのサンタ氏、デニース夫妻とエルベ河の
      ほとりの船上レストランで昼食。後、森の公園、エルベ・ビーチをドライブする。
      夜、午後7時より9時までデニースの道場で稽古。
          

        15日は稽古なし。毎朝デニースと会員の主だった人が私とホテルの朝食を御一緒する
      がバイキング形式で、一人50ユーロ(約8000円)する。四つ★の高級ホテルとはいえ、
      日本では考えられない値段だ。デニースの心配りに感謝するばかりである。

        その日はサンタ氏、デニース夫妻とエルベ河の向こう岸にある自然動物園を見学。
      夜はデニースの秘書を務めるニコラス氏宅で、氏手作りの料理に舌つづみを打つ。

        翌16日(水)午前は例の如く、ホテルでデニースの本作りの為のインタビューを受け、
      午後2時35分、ハンブルグ空港よりルフトハンザ機で一路アムステルダムへと飛ぶ。